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●大雲寺 だいうんじ

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,則天武后の勅により国内諸州に置かれた官寺。大雲経寺ともいう。怪僧薛懐義は法明(一に朗)等の九僧とともに『大雲経』に付会した讖文を作製し,武后は弥勒仏の下生であって,唐に代わって帝位に即くべきだといい,武周革命の端緒を開いた。武后は690年(載初1)7月『大雲経』を天下に頒布し,9月に国号を唐から周と改め,天授と改元し,聖神皇帝といい,10月には両京および諸州に大雲寺各一カ所を置いた。天下諸州の大雲寺では,大雲経讖説により,僧徒に武后の即位が仏意に合致し,天下太平を招来させるものであると喧伝させた。この武周革命の功により,仏道二教の席次が,仏先道後と改められた。わが国の国分寺は大雲寺の模倣と考えられるが,大雲寺の多くは在来の有力寺院を改称さたものであって,国分寺のように新たに建立されたものではない。大雲寺は遠く中央アジアのスイアブ(砕葉)にも設けられた。