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●第一統領 だいいちとうりょう

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 統領政府(1799年5月〜1804年5月)で最も権限の大きい統領。ナポレオンがこの地位にあった。ブリュメール18日のクーデタ後,ナポレオンなど3臨時統領と二院の議員12名からなる合同委員会の制憲過程でシエイエスは相互に対等な三統領制を案出した。ナポレオンはこれを不満とし,ドヌーに新案を命じた結果,第一統領に決定権をもたせ他の2統領は顧問官的な政府を考案した。1799年12月13日に委員の署名で成立したものとし,つづいてナポレオンはシエイエスに統領指名を行わせ,第一統領にナポレオン自身を,第二統領にカンバセレス,第三統領にルブランを指名させた。12月25日,人民投票の結果を待たず憲法が発効(1799年の憲法)。第一統領を中心にして元老院議員の指名に進んだ。憲法上,第一統領は無答責で任期10年,大臣・県知事・控訴院長官・控訴院判事などの任免権,やはり彼の任命になる参事院の主宰権を有し法律発議権を行使した。1802年8月2日,元老院決議で,ナポレオンは終身の第一統領を宣せられ,願望を満たした。これに伴い憲法が修正され,ナポレオンは講和締結権・恩赦権と第二・第三統領指名権を与えられたが,これは皇帝権力へのワン=ステップであった。第一統領としてのナポレオンの功績には,フランス銀行の設置,リュネヴィル・アミアンの両和約,政教協約ナポレオン法典の発布などがある。