●村法 そんぽう
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狭義には,近世の村落で住民自身によってつくられた村落行政上の規約類を言い,一般には村掟とか村規定・条目などと呼ばれた。しかし,郷村制が成立した中世後期には,村落自治の一環として惣中掟などと呼ばれる規約や村落間での取り決めが結ばれることが多く,広義にはそれらも含まれる。村法は村寄合で制定されたが,成文化される以前は口伝の不文律という型であったと見られる。村法の内容は,村寄合の議事,山林や用水の利用,共同労働や休日規定を含む年中行事,博奕や盗みの取り締まりなどで,違反者に対する制裁規定を設けているものが多かった。村法は,中世はもとより近世のものでも,当初は自治的性格が強かったが,近世ではしだいに領主法の影響を受けるようになり,後期には領主法の遵守をうたうものも増加した。