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●ソロモン

アジア アジア AD 

 在位前961?〜前922? ダビデの末子,イスラエル統一王国第3代の王。優れた政治的手腕でイスラエル民族を統一し,強大な王権で版図の拡大をもたらした。周辺のエジプト・アラビア・地中海沿岸諸国と交易を行い,国内鉱山(銅)の開発につとめ,国庫を莫大な富で満たした。これを背景に,20年の年月と,フェニキアの新技術と,多大な資材を注ぎ壮大なエルサレム神殿を築き,エルサレムをイスラエルの宗教的中心地となした。この政治的安定と経済的繁栄と宗教・文化的興隆は,〈ソロモンの栄華〉として後代まで称えられた。しかし,この栄華の陰では,強制無償労働が国民に課され,とくに重税に苦しむ北部諸部族間に離反の心を胚胎させた。また,フェニキアの技術導入に付随する異教的要素が神殿に加味されたり,外交政策上,異邦人の妻妾を迎え異教がイスラエル社会に入ったことから,愛国的な預言者から反発を買った。彼の死後,イスラエル統一王国は南北に分裂した。