●ソ連邦最高会議 ソれんぽうさいこうかいぎ
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ソ連邦の最高国家権力機関で,わが国の国会にあたる。同数・同権の連邦ソヴィエトと民族ソヴィエトの二院制で,ソ連邦の管轄に属するあらゆる問題を解決する権限をもつ。すなわち,ソ連邦憲法の採択,その変更,新しい共和国のソ連邦への加盟,新しい自治共和国・自治州の形成の承認,ソ連邦の経済的・社会的発展国家計画,ソ運邦国家予算,およびこれらの計画と予算の実施に関する報告の承認,ソ連邦重要諸機関の設置,ソ連邦法律の採択等の権限を有する。ソ連邦最高会議を構成する連邦ソヴィエトは,同数の住民を有する選挙区制に従って選出された代議員から成り,一方,民族ソヴィエトは,各連邦構成共和国(15カ国)から32名,各自治共和国(20カ国)から11名,各自治州(8州)から5名,および各自治管区(10管区)から1名の割合で選出された代議員をもって構成され,代議員総数は1,500名である。最高会議の両院には,それぞれ議長および4名の副議長があり,それぞれの院の議事を主宰し,内部秩序を管掌する。また,両院の合同会議には,両院の議長が交互に議事の遂行に当たる。会期は年に二度召集され,最高会議幹部会の発議や連邦構成共和国の要請・各院代議員の3分の1以上の提案により臨時会期も召集されることがある。最高会議の閉会中,これに代わって最高国家権力を担うのが,ソ連邦最高会議幹部会で,最高会議によって選出される。この幹部会は,議長1名,第一副議長1名,副議長15名(各連邦構成共和国から1名ずつ),書記1名,その他の幹部会員21名の計39名から構成される。また,最高会議の両院には,それぞれ諸問題の事前検討,最高会議および同幹部会で決定されたことの実施の促進等のために,各種常任委員会が設置されており,近年これら常任委員会の果たす役割が重視されている。ソ連政治の最高の執行・命令機関,すなわち行政機関は,ソ連邦大臣会議(ソ連邦政府)で,これも最高会議によって選出され,最高会議に対して責任を負う。大臣会議は,議長(首相)・第一副議長(第一副首相,複数)・副議長(副首相,複数)・各大臣・各国家委員会議長によって構成されている。なお,ソ連邦最高司法機関であるソ連邦最高裁判所の構成員,およびソ連邦検事総長も最高会議によって選出される。このようにソ連の立法・行政・司法の頂点に立つのがソ連邦最高会議であるが,これとは別個の組織であるソ連の唯一の合法政党である共産党が存在し,両者は不可分の関係にあり,事実上はソ連邦共産党がソ連の最高政策を決定し,最高会議はこの決定を消化し吸収する機関となっている。こうしたソ連邦最高会議の発端は,1905年の第一次ロシア革命および1917年の二月革命のときに,ストライキの指導や武装決起の指導機関として組織された「労働者代表ソヴィエト」あるいは「労兵代表ソヴィエト」にある。そして,1917年6月に最初の全ロシア=ソヴィエト大会が開かれ,ついで1917年十月革命のとき開かれた第2回全ロシア=ソヴィエト大会において,ソヴィエトによる政権掌握が確認されたのである。また,1918年1月に召集された第3回全ロシア=ソヴィエト大会で,ロシアは「社会主義共和国」であることが宣言され,ロシア=ソヴィエト連邦社会主義共和国(RSFSR)が成立した。その後,1922年12月に召集された第10回全ロシア=ソヴィエト大会は,ソ連邦(SSSR)の組織と成立の問題を議し,同大会の名称も全連邦ソヴィエト大会と改称された。そして,1936年スターリン憲法の制定とともに,ソ連邦最高会議の名称に変更されたのである。