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●祖霊社 それいしゃ

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 代々の先祖の霊を祀るために屋敷の一角や墓地あるいは縁故の地などに設けた小祠。中世武士が屋敷内にもっていた堂・庵も同様のものであったと思われる。江戸時代後期に国学や神道の指導による神仏分離運動が盛んになったが,それによって従来の持仏堂が廃され,これに代わって建てられたものともいう。しかしそれ以前にも,神宮を継承する家は檀那寺を有さなかった関係から古くから祖霊社をもっていたとする例もあるという。津和野藩の場合,幕末から明治にかけ藩を挙げて神仏分離を実施して神葬祭運動を繰り広げた結果,寺に代わるべき祖霊社(総霊社)を数多く設けた。ここでは村氏神の近くに祖霊社(総霊社)を建て,神道の各家々の御霊舎に祀る“みたま(祖霊)”をすべて併せて祀っている。祖霊社を考える場合に死者の霊を祀る社を祖霊社と呼ぶ心意や,これを村氏神のような聖域内に設けようとする動機等,それを祀る側の心意に留意する必要もあろう。