●ゾルゲ事件 ゾルゲじけん
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太平洋戦争が開始される前において,日本の国内情勢および日本政府の機密ならびに駐日ドイツ大使館の機密などを,ソ連に通報したという嫌疑をかけられ,とくに「日本が南進するか,北進するか」という重要な懸案に関して,「日本は南進することに決定した」などという国家的な重要機密を,仮想敵国だったソ連に無線を用いて連絡したという疑いをもって,当時,駐日ドイツ大使館員だったゾルゲ(1895〜1944)および元近衛文磨内閣の嘱託で,そのころは満鉄の嘱託であった尾崎秀実(おざきほつみ)など二十数名が,コミンテルンのスパイ容疑で逮捕された事件をいう。国防保安法・治安維持法ならびに軍機保護法の違反に問われ,1943年(昭和18)5月に開廷されたが,一審だけで主犯のゾルゲおよび尾崎の二人は死刑を宣告され1944年11月7日処刑,その他獄死者数人。尾崎らは国際的な反戦平和運動を企図し挫折した。