●蘇民将来 そみんしょうらい
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六方形の短くて小さい木の棒に〈蘇民将来子孫之守〉などと記したもので,祝い棒の一種である。社寺が正月の祭礼日にお守りとして参詣人や氏子に分け与えるが,奪い合って手に入れると幸運をつかむことが出来るというので競い合い,奪い合う地方もある。また紙片に〈蘇民将来子孫之門戸也〉と書いて門口に張ると,災難除けにもなり流行病にもかからぬというところもある。「備後風土記」に,むかし蘇民将来・巨旦(こたん)将来という兄弟がいて,弟の巨旦将来は豊かに暮らしていたが,ある夜,神に一夜の宿を頼まれたのを断ったが,兄の蘇民将来は貧しかったが快く宿を貸した。翌朝別れに際して茅(ち)の輪をくぐり小さな茅の輪を腰につけると災厄を逃れると教えて神は去った。弟の家は滅んだが兄の家は栄えたという説話が見えるのは茅の輪くぐりの由来談で,蘇民将来とか巨旦将来という名は,この説話が大陸系のものであることを示している。
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