●楚辞 そじ
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中国,戦国時代末期に楚の地方に行われた独自の様式をもつ韻文。またその作品を集めた書名。屈原の作品を主として,宋玉らの作品をあわせ載せている。楚辞は北方文学である『詩経』と異なり,南方文学の特色を示し,空想的で,はげしい感情を荘重華麗なことばで綴る。これは偉大な憂愁詩人屈原の芸術的天分と南方楚地の風土および宗教的情熱に富む楚人の性格に負っている。楚辞の起源は巫史の歌唱から出たものと見られている。前漢末に劉向が離騒・九歌・天問・九章・遠遊・卜居・漁父・九辯・招魂・大招と,賈誼の惜誓・淮南小山の招隠士・東方朔の七諌・厳忌の哀時命・王ホウ※注1※の九懐に,自作の九嘆をあわせて『楚辞』16巻を編し,後漢の王逸がさらに自作の九思を加えて17巻とした『楚辞章句』が現行『楚辞』の祖本である。離騒・九歌・天問・九章は屈原の作と考えられている。離騒は屈原の代表作で375句から成る長編叙情詩で,楚国の運命を憂える感情で貫かれている。
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