●ソグド人 ソグドじん
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中央アジア古代のソグディアナの住民。イラン系の民族で,すでにアケメネス朝ペルシア帝国の時代から,豊かなザラフシャン川流域で農業や牧畜に従事し,オアシス都市群を擁していた。しかし,この民族を有名にした最大の理由は,ソグディアナの立地を利用した商業活動であった。とくに,東・北方への進出が顕著で,中国へ至る東西交易路上に植民地を営み,唐代の長安にも多数のソグド人が居住していた。また北方の遊牧地帯でも活躍し,ここでは単なる商業活動だけでなく,イラン系の先進文明を代表する一種の政治的・文化的な国家顧問としても活動し,とくにウイグル帝国内で大きな位置を占めた。ゾロアスター教を信仰していたがのちにはマニ教も取り入れ,これらの宗教の伝播と,ソグド語とソグド文字の普及は後代まで内陸アジア社会に大きな影響を与えた。13世紀にソグディアナがモンゴルによって征服されてから,ソグド人は他の諸民族のあいだに吸収され消滅していった。