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●束帯 そくたい

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 平安時代中期以降の公家男子の正装で,昼装束(ひのしょうぞく)ともいう。束帯とは『論語』公治長篇の〈束帯立於朝〉によった名称で,帯で束ねた衣服の意があり装束一揃いをさす。束帯は奈良時代の朝服が部分的に変わり,例えば袖が長大になるなど形式化されたもので,束帯より上位の礼服(らいふく)の使用が狭少したため,最高の衣服として扱われるようになり,朝廷の諸儀式及び一部は平常にも用いられた。のちには高級武家も儀礼服とし,明治以後は宮中や神宮関係の儀式用となっている。束帯の構成は冠上衣では袍(ほう・うえのきぬ)・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・袙(あこめ)・単(ひとえ)。下衣では表袴(うえのはかま)・大口(おおぐち)。付属品は石帯(せきたい)・襪(しとうず)・靴(かのくつ)・笏(しゃく)・桧扇(ひおうぎ)・帖紙(たとう)・魚帯(ぎょたい)・太刀等,袍には文官用の縫腋袍・わきふさぎで襴付きと武官の闕腋袍(けってきのほう)・わきあけなどがある。