●属州 ぞくしゅう
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プロウィンキア,イタリア以外のローマの海外支配地。本来古代ローマの政務官の職務範囲を意味した。前241年,第一次ポエニ戦争の結果,ローマはシチリア島を獲得し,初めてイタリア以外に支配地を得,これを属州として統治した。次いで前234年にはサルディニア島を獲得,ローマの拡大とともに属州の数は増大した。属州に対しては地租や人頭税が課されたが,ローマの利益が損われない限り,それぞれの制度・法律・慣習などをそのまま存続させた。属州の統治にはコンスル・プロコンスル・プラエトル・プロプラエトルらが属州長官として任命され,属州の軍の指揮権・租税の徴収権・民事の裁判権など広範な軍事・行政権が与えられていた。ローマの有力な政治家たちは,属州長官となって任地で自分に忠実な軍隊や莫大な富を得ようとしたため,属州は苛酷な搾取を被った。アウグストゥス帝は,元老院が支配する属州と元首が支配する属州に分けたが,元首の支配権がしだいに属州全体に及ぶようになった。ディオクレティアヌス帝・コンスタンティヌス帝は,武官と文官を分離して中央集権体制を整備し,属州の細分化によって属州支配を強化した。