●俗語 ぞくご
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英語のスラングにあたる。『風土記』・『万葉集』にも見られ,初め方言の意味に用いられたが,「俗」には世間の意があるので卑語・俚言などと同義に用いられ,やがて隠語・仲間うちのことばと同様の意味をもったこともある。雅語という用語がのちに出現して歌語・みやびことばの意味で用いられてから,いわゆる「け」のことば(「はれ」の対立語)にもなったが,スラングの表現力が英語そのものを根強くした。近世において,雅言意識と袂を分ちながら,文学作品のなかで重要な役目を果たしたことを見ても,文化発展に役立った功績は大きい。雅俗折衷文というときの俗は俗文のことであるが,その俗文も雅文・擬古文と対立しているし,日常普段の用語と語法から成っている。文化語に対する生活語が,文化語を支え文化の基盤となっている現実を思うまでもなく,日常生活と密接している俗語への関心度が大きくなったのも当然である。