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●像法 ぞうほう

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 仏教の年時観で,釈迦が死亡してから500年または1000年のあいだは正法の世といい,釈迦の教えが正しく行われるが,次の1000年のあいだは像法の世といい,釈迦の教えは映像のみとなり,教えと行はするが証(仏果)を得る者はなくなる。それを過ぎると,釈迦の教えがまったく行われない末法の世となると説かれる。正法・像法の時代を1500年とするものと2000年とするものとがあり,一方,仏滅年代を前949年とする説と前609年とする説とがあるので,以上を組み合わせると,末法に入る年をそれぞれ552年(欽明天皇13),892年(寛平4),1052年(永承7),1492年(明応1)とする四つの説が生ずる。平安初期には892年を末法に入る年とし,それに近づくにつれて像法末の時代で戒律の重みがなくなるとして,僧尼統制に反対する考えが『日本霊異記』や最澄に表れてきた。11世紀になると1052年を末法に入る年と観じ,仏法が衰え闘争が盛んになると考えている。