●宋銭 そうせん
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宋の本位貨幣の銅銭ならびに代用貨幣の鉛銭・鉄銭のこと。全国を統一した宋は,五代十国時代の鉛銭ブロックを解消して単一な国内市場を確立しようと,まず江南地方の銅銭化政策を行った。太宗朝には年間に80万貫(銅銭1,000個で1貫),真宗朝には約180万貫の鋳造を行い,しかも銅銭が長江以北に渡るのを禁じたため成功した。しかし,四川の銅銭化は産銅が江南と違いほとんどなかったため失敗に終わり,鉄銭地域として残った。一方,華北では逆に銅銭不足が深刻化しはじめ,政府は銀の使用を奨励することで補った。銀は法定貨幣とはされなかったが,四川や西夏との戦争後鉄銭・銅銭の併用地域となった陝西・河東などの地域との取引決済のために利用され,しだいに主要通貨となっていった。また四川では交子なる兌換紙幣が出現し,政府はその発行権をやがて手にするが,それは南宋の各種紙幣発行の先がけとなった。なお,宋銭はしばしば海外(南洋から西アジア)ヘ流出したが,それは銅銭不足の一因となっている。〔参考文献〕宮崎市定「五代宋初の通貨問題便概」アジア史研究2
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