●捜神記 そうしんき
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中国の東晋時代に干宝が神怪霊異の故事を編集した書。干宝は、生没年不明、新蔡(河南省新蔡県)の人。字は令升。東晋元帝(在位317〜322、建武1〜永昌1)のとき、著作郎として国史の編さんにあたった一方で、平生より陰陽術数や『易』に関心をもっていた。彼の『捜神記』序文に、神道が誣(ふ)ではないことを明らかにしようとしてこの書をつくったとある。もと30巻あったが失われ、後人の手が加えられた20巻本が明代の叢書『津逮秘書』などに収められている。20巻本には合計460余条の説話を載せ、そのテーマは、神仙・方士・占卜医術の名人・風雨の神・土地神・祠廟自然の異変・天命や吉凶の前兆・孝子・烈女・異物・山川と動植物の怪・異類との婚姻・再生・幽鬼・妖怪・動物の報恩復仇などと広く、民間説話の類型的なものを含み、また六朝時代の俗信の状態を知る好史料である。本書は、六朝時代の同じ傾向の書である『甄異伝』『異苑』『斉諧記』『冥詳記』と比較して、内容の量と質においてとくに高く評価される。