●装飾画 そうしょくが
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元来,絵画は装飾性を宿命的にもっている。装飾性には記録性・教戒性・鑑賞性などが考えられるが,なかでも高い鑑賞性を帯びた絵画は建築,とくに室内装飾としてその美的価値を発揮した。絵画による室内装飾の歴史をさかのぼれば,古く法隆寺金堂の壁画なども礼拝という宗教目的と,やはり荘厳という装飾目的をもった明確な装飾画の一つである。これを西洋の建築・絵画の歴史と比較すればもっと明確である。しかし美術史上の装飾画は一般的には実生活を営む人間の住居を装飾する絵画のことで,日本では平安期のワンルーム・システムの寝殿建築の間仕切りとした障子あるいは襖や屏風類に大和絵風絵画を描いて,室内装飾の大きな役割を果たさせた。続いて鎌倉・室町期には水墨障屏画と大和絵障屏画が並行して発達し,将軍家や高級武家の座敷飾のルールブックとして『御飾記』が完成したが,江戸期狩野派の濃絵(だみえ)障屏画を経て俵屋宗達・尾形光琳でその極限をみた。
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