●宋書 そうじょ
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中国,南朝宋の正史。100巻。南朝梁の沈約撰。本紀10巻・志30巻・列伝60巻から成る。その撰述はすでに宋代に始められ,何承天・山謙之・裴松之・蘇宝生・徐爰らが相次いで従事したが,487年(永明5)春,南朝斉の武帝の勅命を受けて沈約が撰し,徐爰らの『国史』(464)をもとに補筆・訂正して,翌年2月に完成奏上した。ただ,志は梁代にいたって完成したと考えられている。北宋時までに散佚した部分もかなりあり,現行本は後人が『南史』などによって補ったものである。志に食貨志・芸文志などを欠くという憾みがあるほか,所載の人物の子孫が当時存命でかつ高官であったりしたため曲筆も少なくないが,詔勅奏議をはじめ同時代史料が豊富に含まれている。文人貴族の手に成るもので駢文(べんぶん)調の文章が多いのもその特徴である。なお,巻97夷蛮伝中の倭国伝に,倭の五王(賛・珍・済・興・武)の南朝との通交記事がみえ,日本古代史研究の基本史料の一つとなっている。