●草原の道 そうげんのみち
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ユーラシア大陸の草原地帯を貫く古代の東西交通路をいう。シルクロードの名で一般化している古代の交通路にはこのほかにオアシスの道,海の道があるが,このなかで最も古く歴史にあらわれたのが草原の道である。ギリシアのへロドトスが記す東方への道がこれにあたる。この地域は古来遊牧民の活躍した舞台で,前7世紀ごろ南ロシアにおこってギリシアと交易したスキタイ,前4世紀ごろからモンゴリアで活躍した匈奴が有力である。スキタイ人特有の動物意匠をもつ遺物がモンゴリアや中国北部にも分布していること,匈奴の墓からイラン風刺繍のカーペットや漢錦が出土することから,両者が東西の交易に深くかかわっていたことがわかる。6世紀以後,突厥がこの商路で東ローマ,中国と関係をもち,13世紀にはモンゴル帝国の政治的発展により,この道はヨーロッパ諸国と直結することになり,東西交通の主要幹線として最も繁栄した。