●僧形八幡神像 そうぎょうはちまんしんぞう
アジア 日本 AD
円頂衲衣の僧形をした八幡神の絵画像および彫刻像。平安時代初頭期,奈良時代に東大寺大仏の鋳造を機に中央に進出していた宇佐八幡神に大菩薩号が授けられ,先駆となった神仏習合思想を反映して現れ始めた造形神像である。授号の半世紀余の後,同神は山城石清水に勧請され,祭神が応神天皇に結ばれて朝廷の尊崇を得,さらに清和源氏の氏神となったのち,広く武人の守護神となり,やがて一般民衆にも信仰が広まり,習合思想の深まりと信仰の普遍化によって,本像は平安初期から各時代にわたってつくられた。薬師寺の彫像は最古といわれ,快慶作の東大寺勧学院の彫像は胎内墨書銘を伴い,とくに有名である。〔参考文献〕石田茂作『仏教美術の基本』1977,東京美術
中野幡能『我国における神像の源流とその周辺−とくに八幡神像を中心として−』大分県立芸術短期大学紀要13,1975,大分県立芸術短期大学