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●川柳 せんりゅう

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 江戸中期から後期にかけて流行した雑俳の一つで,上方に始まった前句付が江戸にも伝わり,宝暦・天明期に全盛期を迎えた。前句付は,点者から,七七の前句が出題され,これに五七五の付句をして,若干の12〜16文の入花料を添えて取次所に投稿し,取次から点者の手許に集められる仕組みになっていた。この時期に活躍した前句付の点者は,蝶々子・苔翁・竹丈・雲皷・白翁・菊丈・収月・如露・嶺松・南花坊・黛山・一翁・千鶴・圭女・東月・白亀・露丸・机鳥・錦江・川柳らがおもな者で,毎月1回から3回の〆切毎に,その勝句を1枚摺の刷物として配布し,景品を出した。これらの点者のうち最も点者としての力量を発揮したのが柄井川柳で,やがて,前句付の万句合せ(10日間の募集期間に1万句もの応募があったのでその名がついたという)の句を川柳と呼ぶようになった。

〔参考文献〕山沢英雄「万句合」『国文学解釈と鑑賞』23―7