●千仏洞 せんぶつどう
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中央アジアにおける石窟寺院の呼称。東方トルコ語系の現地のことばで,石窟寺院の集団的遺跡を「ミン・ウイ中国語では明星」というが,「千の家」の意で,漢語では千仏洞と通称している。天山南路の北道にあるクチャ付近のキジール,クムトゥラ,カラシャール付近のシクチン,トゥルファン付近のベゼクリク,ムルトゥク,センギム,アギス,トュクなどの遺跡がそれである。いずれも荒涼たる峡谷の断崖に大小多数の石窟がほられ,内部は寺院構造を表現するが,多数の仏菩薩の塑像や仏伝図,千仏図などの壁画が描かれ,その意味でも,千仏洞の称号にふさわしい景観である。またイギリスの探検家スタイン卿などは,敦煌石窟を千仏洞と呼び,広い意味では,インドより中国までの石窟寺院の遺跡は,すべて千仏洞と呼ぶこともでき,麦積山や竜門石窟では,万仏洞ともいう。