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●鮮卑 せんぴ

アジア アジア AD 

 北アジア古代の遊牧民族。モンゴル系とツングース系の混血種ともトルコ系ともいわれる。大興安嶺山脈東部山麓一帯に遊牧し,1世紀初めには匈奴の支配下にあって後漢に侵入した。鮮卑は,初め多くの部落に分かれ,世襲の君長はなく,勇健な者を部落の大人(指導者)に推戴していた。そののち匈奴が衰えた2世紀中ごろに,壇石槐(だんせきかい,?〜183ごろ)が出て大人に推されると,鮮卑諸部族を統合して強大となったが,その死後再び分裂し,モンゴル高原の各地に諸部族が分立するにいたった。このころより部族長も世襲化されるようになり,やがて五胡十六国時代には慕容氏(前燕・後燕・南無・西燕),乞伏氏(西秦),禿髪氏(南涼)がそれぞれ華北に建国し,ついで拓跋氏が北魏を立てて華北を統一し(439),南朝と対立した。そののち鮮卑はしだいに漢人化していき,やがて史上から姿を消した。