●1851年クーデタ せんはっぴゃくごじゅういちねんクーデタ
ヨーロッパ フランス共和国 AD
ルイ=ナポレオン大統領によって企てられた政変。任期切れを前に,再選と任期10年延長のため憲法改正をはかったが立法議会の抵抗にあったため,1851年12月1日から2日にかけて決行した。モルニ公指揮下の軍隊で議会を包囲し,ティエール,シャルガンニエなど秩序党をはじめとする反対派の排除を行った。ついで戒厳令下のパリで,議会の解散,秩序党が制限した普通選挙法の復活,人民投票制の採用をおもな内容とする宣言が公表された。パリでは共和派ユーゴーなどの抵抗の呼びかけがあり,サン=タントワーヌ街でバリケード戦もおこったが,容易に鎮圧された。地方での抵抗は32県もに戒厳令がしかれたにもかかわらずより激しく,中・南部を中心に数カ月続いた。弾圧の結果,約1万名がアルジェリアやカイエンヌに流刑になり,ティエール,ユーゴーなど80名の議員が亡命または追放された。