●善導 ぜんどう
アジア 中華人民共和国 AD613 随
613〜681 中国 唐代の僧 山東省益都県の人。出家して『法華経』,『維摩経』を学んだが,「西方浄土変相図」(極楽浄土の図)をみて感動し,貞観年中に山西省交城県の石壁山玄中寺に道綽を訪ねて,弟子になった。道綽は小豆で念仏の回数を数えることを人々に教えていた。少ない人でも20〜30石,多い人は90石も数えたという。善導は道綽の没後,長安に出て念仏を広めた。彼は「浄土変相図」,「地獄変相図」を描いて人々の教化に役立てた。このため長安城中念仏の声に満つといわれるほどであった。あまりに熱心な信者のなかには,自殺して往生を願う者すらあり,食肉業者の一人は,肉が売れなくなったことを恨み,善導を殺そうとしたという。彼の著書で重要なのは『観無量寿経疏』4巻で,浄土信仰にこれほど大きな影響を及ぼした書はないといわれる。日本の法然も親鸞も,この教えを受けており,浄土宗,浄土真宗となって今日に及んでいる。