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●羨道 せんどう

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 えんどうとも読む。日本では古墳の横穴式石室横穴,地下式横穴の玄室へ入るトンネル状の道筋をいう。一般的に玄室に比べ,高さも低く幅も狭い。床面は円礫が敷かれ,羨道の入口である羨門は石積みが施されている。羨門から玄室に向かっては下降傾斜している。羨道は必ずしも玄室の中央に繋っているわけでなく,片側に寄っている場合も多い。玄室と羨道の位置によって,両袖,片袖,無袖式石室に分類される。墓室への通路である羨道は石礫や石塊によって封鎖されているが,大石などで入口のみ閉塞されていることもある。これは再埋葬,あるいは死後の祭礼を意図したもので,副葬品が発見される例もある。また羨道本来の目的をはずれ,石棺が置かれていることもある(奈良県水泥古墳,大阪府金山古墳など)。世界的にはヨーロッパの羨道墳や南インドの巨石墓,ウル,殷墟の王墓が知られている。ウルでは羨道部分で殉葬者の遺骸が発見されている。