●銭荘 せんそう
アジア 中華人民共和国 AD
旧中国の代表的金融機関。起源はその名のとおり銀・銅銭などの貨幣兌換業にあるが,明末には貸付け業務も兼ねるようになった。清代ではほぼ全国的に分布していたが,北京,広州などでは銀号と称された。政府の公金の為替業務を主にした票号とは異なり,商業金融を専門にした。銭荘が飛躍的に発展するのは開港後貿易金融に関わるようになってからである。中国の流通拡大は銭荘による仲買商への無担保信用供与によるところが大きい。銭荘は手形決済のための同業組合に加盟するものとしないものとの2種に分かれ,一般にいう銭荘は前者。上海ではワイカク※注1※銭荘と呼ぶ。通常無限責任で資本は小さく,支店ももたず,営業範囲は1都市に限られた。だが現地の商工業との関係は密接で,清末から1920年代にかけては銀行業以上の影響力を有する。上海などでは外国銀行の支持を背景に発行される荘票(手形)は絶大な通用力をもったが,1933年の廃両改元を境に銀行券に駆逐されていく。
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