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●宣政院 せんせいいん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,元代の官庁。ラマ教徒・ラマ寺院の保護監督およびチベットの行政・軍事をつかさどった。元の宮廷はラマ教を信奉しており,はじめ,総制院を大都に設置してラマ教とチベット政策の官庁とした。世祖フビライが1288年(至元25),唐代にチベットの使節を宣政院に引見したという故事にちなんで,総制院を宣政院と改称し,合せて,機構改革を行い中央官庁として整備した。官員は院使以下,院知,副使,参議,僉院が各2名ずつ配された。地方では,江南に置かれた広教総管府を廃止して杭州に行宣政院を設け,チベットには吐蕃(とばん)等處宣慰司都元帥府,二都元帥府,軍民元帥府,軍民安撫司などがチベット統治の役所として設けられていたが,いずれも宣政院の出先官庁の性格が強い。そのほか,チベットに重大事件が発生した場合には,臨時に宣政院の分院を置き,軍事行動や事件の処理を枢密院と合議する体制を有し,元末には功徳使司を吸収するなど重要官庁であった。