●扇子・団扇 せんす・うちわ
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【扇子】扇ともいう。扇子という呼称は中国の明代に始まり,日本では輸入された室町時代から今日まで,一般的に使われている。中国の扇子は日本より大きく,彫刻が加えられたりして,豪華なものである。西洋では団扇と扇の区別がない。日本では,折りたたみ式の扇が発達し,ことに舞と結びつき,舞扇として発達したものに見るべきものがあるほか,茶道でも独特の形のものが用いられる。【団扇】奈良時代に中国から入ってきたといわれている。室町時代末期から,鉄や皮革でつくられた軍配団扇が,戦陣用として武将達に用いられた。江戸時代になると都市の生活のなかから納涼用の絵団扇が広まり,元禄時代からは女性の夕涼みになくてはならなぬものとなり,団扇の行商人も現れた。一般には,竹畳紙張りであるが,絹張りの絹団扇といった,贅沢な鑑賞用・装飾用もある。その絵には,浮世絵が利用されたり,役者の似顔絵が描かれたりした。
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