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●浅間信仰 せんげんしんこう

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 富士山を神体とする浅間神社は,静岡県富士宮市の富士山本宮浅間神社を中心に,関東地方だけでも数百社はある。神名は『延喜式』ではアサマと,火山を表す訓をつけているが,鎌倉時代には修験が関与してか浅間大菩薩となる。明治以降は浅間大神である。祭神を木花開印姫命としたのは室町時代からといわれる。富士山の各登山口,大宮・村山・須山・須走・吉田・川口に浅間社があり,各社に“御師(おし)”と呼ばれる道志宿が数軒ないし数十野付属し信仰集落を形成していた。中部地方から東北地方に分布する信徒と富士講はみな御師の傘下にあり,御師は年に1度“旦廻り”と称して各地の信徒を巡回して神社を配り“初穂”を集める。60年ごとにめぐりくる庚申年は富士山出現の伝説により,“富士山御縁年”として盛大な祭事が行われる。また,『日本書紀』の木化開印姫出産の故事により,安産と防火の神として信仰されている。