●全国産業復興法 ぜんこくさんぎょうふっこうほう
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1933
略称NIRA(ニラ)。F. ルーズヴェルト大統領が大恐慌に対する対策として行ったニュー=ディール政策中,農業調整法(AAA)・テネシー川流域開発法(TVA)と並ぶ最も重要な法律で,1933年6月に制定された。企業間の不正競争を排除し,労働者の団結権・団体交渉権を認め,労働時間の短縮,最低賃金制を定めるとともに,連邦緊急公共事業局を設置して,大規模な公共事業計画を提案した。2年間の時限立法であったが,農業調整法とともに画期的な政府統制による経済政策であり,大統領の行政権がこのときほど拡張された例はない。そのため実業界の反発を受け,1935年5月憲法違反の判決が下された。そのためルーズヴェルトは最高裁判所の改組問題に着手するとともに,NIRAの内容を個々の法律として分割して実施する方針をとり,労働関係条項は1935年7月,ワグナー法として制定された。