●前九年・後三年の役 ぜんくねん・ごさんねんのえき
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平安後期,安倍氏・清原氏が相次いでおこした奥羽辺境の大乱。【前九年の役】1051〜62(永承6〜康平5)陸奥国俘囚長安倍頼時は,六箇郡の司として,父祖累代の勢威をうけ,今日の岩手県北上川中流地帯に半独立的な領土をつくり上げた。陸奥守藤原登任は,その南進を阻止しようとしてこれと戦い,大敗した。後任の源頼義は,出羽山北の俘囚主清原光頼・清原武則兄弟の助けを得て辛うじて,これに勝った。安倍頼時は戦時中に戦死,貞任は厨川柵に敗死,宗任は降伏,乱は平安した。
【後三年の役】1083〜87(永保3〜応徳4)前九年の役後,安倍氏に代わった清原氏に内訌がおこった。陸奥守源義家がこれに干渉,初め清原貞衡,のち藤原清衡を助けて,清原家衡・清原武衡と戦い,苦戦の末勝った。しかし義家は私戦を戦ったとして陸奥守を解任,藤原清衡が最後の勝利者となった。
〔参考文献〕日本歴史地理学会編『奥羽沿革史論』1916,仁友社