●山海経 せんがいきょう
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中国最古の地理書。伝説的には禹またはその治水事業を助けた伯益の撰とされるが,現存する山海経には晋の郭璞の作といわれる注が付されている。五蔵山経5巻,海外四経4巻,海内四経4巻,大荒四経4巻,海内経1巻の計18巻からなり,このうち最も成立の古いといわれる五蔵山経は東周時代に首都洛陽においてなったものと推定されている。この五蔵山経は全体の半ばを占め,南山経に始まり西・北・東の各山経をへて中山経に終わる五つの山経を含む。内容は,山脈とそれに属す山岳,山岳から流れ出す川などの地理学的なもの,各地方に産する動植物あるいは鉱物に関する博物学的なもの,また山の神の形状やその祭祀の方法に関する民俗学的なものからなる。海外四経以下では,諸方の国々の奇怪な人間や生物・人面獣身の神々が列挙されている。儒教優位時代には軽視されていたが,現在では,古代の伝説・神話の宝庫として注目されている。