●セルビア
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ユーゴスラヴィアを構成する共和国の一つ。主都はベオグラード,面積は8万8,361平方km。北部はドナウ川が流れ,小麦・トウモロコシを産する肥沃な平野で,南部は山岳地である。9世紀初め,ビザンツ領となり,ビザンツ文化とギリシア正教を吸収した。ステヴァン=ネマニャ(1114〜1200)がネマニャ朝を開いて独立したが,1389年,コッソヴァの戦いでトルコに敗れ,オスマン=トルコに隷属した。19世紀に入って民族意識が高まり,ミロシュ=オブレノヴィチの指導で,大セルビア主義をかかげて戦い,自治領となり,1878年のベルリン会議で王国となった。1903年,専制的なアレクサンドル=オブレノヴィチ王を暗殺,カラゲオルゲヴィチ家が統治した。第1次バルカン戦争ではトルコ,第2次バルカン戦争ではブルガリアと戦った。第1次世界大戦はセルビアとオーストリアのあいだで始まった。大戦後,この国を中心に,ユーゴのもとになるセルブ=クロアート=スロヴェーン王国ができた。〔参考文献〕S.クリンソルド編,田中一生他訳『ユーゴスラヴィア史』