●セム語族 セムごぞく
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18世紀末,言語学研究によって,西アジア・アフリカにおける一群の言語が親戚関係にあることが明らかにされた。それらの言語を話した民族群を総称して,セム語族と呼ぶ。『旧約聖書』創世記にみえる系譜にもとづいて,ノアの子セムの子孫と伝えられているため,1781年ドイツの歴史学者シュレーツァーがこう名づけたのである。人種的には混血した民族であるが,言語的には統一民族を形成している。原住地には[1]アラビア説,[2]シリア説,[3]北アラビア・南シリア説などがある。血縁共同体を形成し,本来,遊牧生活を送っていたが,やがて農業を行い,定住生活を営むものも現れた。前3000年紀にはメソポタミアに侵入し,前2300年ごろ,アッカド王国を建設し,その後ハンムラビ王国などが出現した。アルファベットを書いたフェニキア人,一神教を奉じたヘブライ人,商業で活躍したアラム人,イスラームをおこしたアラブ人などは,セム語族に属する。