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●セビリア

ヨーロッパ スペイン AD 

 スペイン南西部,アンダルシア地方の中心都市でセビリア州の州都。グアダルキビル川下流の左岸に位置。イベリア人の都市として建設されイスパリスと称し,ギリシア人やカルタゴ人の商港となった。現地名は,カルタゴ語で“低い,下の”を表すセプヘラからでたものとされ,この地が低地であり,川の下流であることを示す。シーザーの征服後,ローマ時代に繁栄し,西ゴート族も一時ここを首都とし,キリスト教布教の中心となった。712〜1248年,イスラーム教徒のムーア人が占領し,イスラーム文化が栄えた。キリスト教徒のフェルナンド3世によって奪回された後は,15〜17世紀にわたってスペイン貿易の中心地となり,コロンブスの艦隊もここで艤装を行った。市街には,イスラーム教とキリスト教両文化の繁栄と融合の跡が残る。12世紀,アルモハッド朝創建のヒラルダの塔はこの町のシンボル。12世紀の宮殿アルカサル,黄金の塔で有名な13世紀のサンタ=アンナ=デ=トリアナ教会,1502年創設の大学,16世紀の旧市庁,当地生まれの17世紀の画家バルデス=レアルバロック風の作品をおさめたカリダッドの救済院ベラスケスエル=グレコスルバランムリリョの作品群がある美術館などの史跡に富む。一方,アンダルシアの明るい風俗を反映した祭りや踊りも有名で,歌劇『セビリアの理髪師』『カルメン』の舞台となった。

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