●セーニョボス
ヨーロッパ フランス共和国 AD1854 第二帝政
1854〜1942 フランスの歴史家。エコール=ノルマルでフュステル=ド=クーランジュについて歴史を学ぶ。ディジョン大学教授(1879)をへて,ソルボンヌ大学教授(1890)。1897年に出版された『現代ヨーロッパ政治史』は,彼に不動の名声を与えた。彼の多数の著作には,民主主義的信念が満ちているが,研究方法は,主観を排した「実証主義」と呼ばれ,もっぱら具体的事件の解明に専念したため,次代の歴史家から事件史家として,厳しく批判された。つまり彼の事件史は,19世紀の歴史学の全面的肯定によって成立しているということである。しかし彼は,多くの研究者を養成し,歴史教育に貢献した。主著の『ブルゴーニュの封建制度』(1882)は,ドイツ歴史学派に対抗する研究として,学説史にその名を刻んだ。ほかに『文明史』(1884〜86)・『第二帝政の没落と第三共和政の誕生』(1921)など。