●説文解字 せつもんかいじ
アジア 中華人民共和国 AD
中国,後漢の許慎が撰んだ漢字の字典。たんに『説文』ともいう。後漢の和帝のとき,100年(永元12)に成立。叙1篇,本文14篇からなり,その本文14篇は,540部に分かれ小篆(てん)文字9,353字と小篆と同一文字で字体の異なる古文・籀(ちゅう)文など重文1,163字が収められ,それぞれの漢字の意味(字義)を説明し,つづいて漢字の形(字形)を述べ,さらに漢字の発音(声)が記されている。字形の説明は,後漢時代に通行していた六書(指示・象形・形声・会意・転注・仮借)の説を用いている。この『説文解字』は,中国において最古の字典であり,漢字を体系的に解説した画期的な著作として中国学術史上に特筆すべきものである。『説文解字』の実際の使用にあたっては,清の段玉裁が著した『説文解字注』30巻(15篇上下)が最も優れている。
![]()