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●摂津職 せっつしき

アジア 日本 AD 

 7世紀後半から8世紀までの地方官司名の一つ。摂津国は古くから難波津や難波宮もあり,政治・外交の要地であったから,高職に準じて,大夫・亮などの職員を置いて管掌させたもの,794年(延暦13)に祭司として,あらためて国司を置いている。これも律令の地方官制の一つ。摂津国の内政をつかさどり,その職掌は諸国の国司と変わるところはない。平安遷都で難波京が廃され,両京制が否定されたときになくなっている。そのあと国司制となり,守・升が置かれた。摂津職は,祠社・戸・口・徴税・籍帳など国司と同じことを扱い,津済・舟具のことも扱う。京官と均しく扱われ,677年(天武6)丹比公麻呂が大夫として任命され,正5位上相当官であった。摂津職の所在地は不明だが『公式令解』からすると難波京内にあったことになっているから,上町台地上にあったと思われる。