●殺生石 せっしょうせき
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毒石で近づくと毒気にあてられて死んでしまうといわれている石。栃木県那須郡那須野町にある殺生石の話は有名で,謡曲をはじめ,さまざまな文学作品に記されている。昔,ときの帝(みかど)の寵を受けた玉藻前は,陰陽師安倍泰成の祈祷によって正体を現し,金毛丸尾の狐となって,京から那須野原へ飛来した。そして,三浦介義純・上総介広常に退治されたが,妖狐はそのまま石と化し,毒を吐いて往来の人を悩ました。後世,源翁和尚が済度し,妖狐の霊を鎮めたという。愛知県岡崎市の村積社にある毒石は,那須野原の殺生石の破片が飛んできたものだといわれ,この石にさわると病気にかかるといって恐れられている。また,岡山県真庭郡勝山町の化生寺の境内にも殺生石がある。化生寺の玄翁和尚が,那須野原の毒石を退治しに行き,呪文を唱えて大声で叱咤して鉄槌で石をたたき割った。その石が,日本三高田(安芸の高田・越後の高田・美作の高田)に飛び散ったという。
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