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●石窟寺院 せっくつじいん

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 岩山の側壁に洞窟をほり,寺院建築を造営したもの。インドでは,前3世紀に始まり,仏教寺院の石窟は,平地寺院の外観や堂内の建築形式を表現する。大別して,ストゥーパ(仏塔)を中心とするチャイティヤ窟と僧院としてのヴィハーラ窟の二つの形式があり,西インドでは,1,000年にわたり,1,200以上の石窟がほられた。アフガニスタンでは,バーミヤーン石窟が有名だが,中央アジアには,主として西域北道に沿い,キジール石窟やベゼクリク石窟などが盛んに造営された。これらの西方の石窟寺院の影響を受け,中国でも,敦煌・雲岡・竜門などの壮大な石窟が造営された。ここでは,西方系のアーチ形合龕も採用されたが,中国の伝統的な木造建築の架構である斗拱・扠首・割束などの形式も加わっている。堂内は,インドや中国の場合,石彫の仏像がほられたが,中央アジアや敦煌石窟などでは塑像と壁画で荘厳されることが多かった。