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●石人・石獣 せきじん・せきじゅう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国で秦・漢以来,宮殿や墳墓の前に置かれた人や獣の石像。現在最古のものは陝西省興平県の霍去病墓の石像群で,象や亀などの動物像のほか怪獣や馬がおかれている。とくに弓をもつ胡人を踏みつける馬の像は有名。この風習は後漢ごろから全国で流行し,山東から四川まで多くの例がある。南北朝時代には,南朝歴代の都が置かれた南京市周辺の陵墓に巨大な石獅子が立てられ,数多く現存している。唐代になると墳墓の参道の両側に石人・石獣を立て並べるようになった。高宗と則天武后の墓である乾陵では,南門の外に60体の異民族首長の像が両側に並び,門から一直線にのびる参道に馬・人・朱雀などの像が立ち並んでいる。宋以後の帝陵もこの風習を受け継ぎ,明・清時代に及んでいる。また,朝鮮では統一新羅以後の各王朝,日本では5〜6世紀九州の前方後円墳にも例がみられるが,日本のものについては埴輪などを起源として独自に発達したという説がある。

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