50音順    検 索

●背負梯子 せおいばしご

アジア 日本 AD 

 背負い運搬用具の一つで,全国に広く分布する。名称は,東日本でセオイバシゴ・セイタ・ヤセウマ・バンドリ,西日本ではオイダイ・ニコなどという。形態は,2本の縦枠に,3本の横木を鳥居状にゼイ※注1※組するのが標準的なものである。用材は,檜などの針葉樹のほか,樫などの広葉樹も利用される。文献上では,『慕帰絵詞』(1351)に初見されるが,その普及は意外に遅れている地域が多い。様式は変化に富み,小は55センチ,大は200センチにも達するものがある。横木の下2段には,緩衝用として巻縄や背中当をもち,表面には荷を縛る縄や付属具をとりつける。背負紐は,肩縄もしくは首縄方式で,後者は東日本系で岐阜県を西限とする。有爪は西日本方式で,無爪は東日本に多く興味ある分布を示している。また,縦枠に逆V字・U字形の自然木を利用した特殊なものがある。さらに,表面に籠や畚をつけた様式もあって,前者には背負籠との関連も考えられる。休憩時には,荷を背負ったまま横木に杖をあてる。

00

01

02

03

04

05