●背負籠 せおいかご
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各種の籠のなかでも,背負紐をつけて背中に負うものを背負籠と呼ぶ。名称は,ふつうカゴ・ビク・テゴなどの各系に分かれ,接頭語にショウ・オウ・カルイを伴う事例も多い。特殊なものにティルなどがある。形態は,円筒・角・口部は筒で底が角・底つぼみなど変化に富んでいる。用材は,竹・笹・蔓・木各類で,竹のない地方では自然植生が素材に影響を与える。様式は多岐にわたり,生産あるいは買物など用途に応じて,編み技法と形態も異なってくる。買物用となると,細工もゆき届き美しい紋様をもつ例が多い。背負紐は,背負梯子同様,東日本では首縄方式がみられる。また,北海道・伊豆諸島・奄美以南の各地では,紐を額にかける特殊な頭背負方式がある。ふつうには,肩縄方式で,大形の場合は緩衝用の背中当を装着して利用されたりする。なかでも,縄や蔓類で編んだトリンコ・オイコなどは,全国的に広い分布をみせており,背負梯子との関連もあるなどして注目すべきものである。
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