50音順    検 索

●清和天皇 せいわてんのう

アジア 日本 AD850 平安時代

 850〜880(嘉祥3〜元慶4)第56代天皇。名惟仁。文徳天皇第4皇子。母,藤原良房女皇太后明子。嘉祥3年に生まれ,その年11月に皇太子となり,858年(天安2)8月9歳で践祚。天皇は幼少であったので,外祖藤原良房が政事を摂行し,866年(貞観8)元服すると,改めて良房に天下の政を摂行せよとの宣旨が出され,執政の任についた。清和治政期は貞観の治を称され,律令支配の危機は前代にまし深刻化のきざしを見せていたが,良房指導のもとで良吏が積極的に登用され,相対的に安定していた。在位19年にして位をその子陽成天皇に譲り,879年(元慶3)には落飾し,法名を素真と称し,翌年12月に死去している。遺詔により山陵を造らず,火葬して骨を水尾山に安置した。国史にみえる天皇の人物評によれば,風儀甚だ美しく,端厳にして神の如く,寛明仁恕の徳あり,温和慈順で挙動は礼度にしたがい,読書を好み,仏教を仰信した。穏やかな人柄で,政治の実務は良房に委ね,趣味的生活を送ったようである。

01