●西洋画 せいようが
アジア 日本 AD
幕末から明治維新にかけて西洋絵画が本格的に紹介され,その画材・画法・題材・技法にわたって全く新鮮なものであった。もっともすでに戦国時代にスペイン・ポルトガルなどから南蛮美術・紅毛美術などと称して屏風や油絵が輸入されてはいたが,日本に定着育成はなされなかった。その後江戸幕府の7代将軍徳川吉宗らがオランダから油絵や銅版画などを輸入したため,若い絵師たちのなかにはこれらの西洋画法を学んで洋風画という一つのジャンルが開かれ亜欧堂田善・司馬江漢・小田野直武らの洋風画家が輩出したが西洋画の正統的な紹介と画家の育成は明治維新からであった。文明開化と称して従来の東洋絵画の伝統は見捨てられ,幕末のワーグマン・明治のフォンタネージら外人画家たちの来航,浅井忠・黒田清輝・藤島武二らのヨーロッパ留学などによって,ようやく西洋画のすべてが理解され,とくに第二次世界大戦後は日本の洋画壇も世界的に成長した。