●聖武記 せいぶき
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中国清末,魏源による清朝興隆よりアヘン戦争にいたる200年間の歴史書。1842年(道光26)著。当時ではまれな“現代史”の書。著者魏源はアヘン戦争の敗北・南京条約締結に憤激してこの書を著した。全14巻。1846年改訂増補の古微堂蔵版本が整っているといわれる。巻1〜巻10,清初より嘉慶年間にいたる国内の反乱鎮圧や国内外異民族平定を内容とする。巻11〜巻14,旧態依然とした当時の保守的儒者の世界観や政府当局者の軍政を批判,富国強兵のための財政策・軍事力再建策を主張。のちの中国に少なからざる影響を与えた書であり,魏源の経世思想を知るうえでの貴重な資料。細かな事実関係には誤りを含んではいるが,当時を知るうえでの重要な書である点に変わりはない。幕末の日本では,同じく彼の著作である『海国図志』とともによく読まれた。1943年(昭和18)に興亜院政務部より邦訳も出されている。