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●政党 せいとう

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 共通の主義と政策を通じて結成され,選挙と公職獲得とによって政権を維持するか,もしくは獲得をめざす恒常的で組織的な政治集団。市民の社会生活のなかから自然発生的に生まれ,綱領・政策によって人々が自由に結合する任意的・自発的集団であるが,デュヴェルジェは加入条件について,それを緩和し党員の質よりも量を重視する傾向の政党を幹部政党といい,逆に加入手続きを厳格にして数よりも良質の党員を確保しようとする政党を大衆政党として両者を明確に区別している。加入離脱の難易,党規律の厳格さ,党員の党への忠誠度および義務などの点で,両者に大きな差異がみられるからである。政党は近代議会制のもとで成立し,政権獲得の手段はあくまで非暴力・平和的手段に限定され,政権をめざす限り,部分的な意思ではなく,全体的な国民意思にもとづいて国民的利益の増進をはかることをその任務とする。政党の機能としては,第1に高度に複雑化し膨大化した国民の諸要求・諸利益を調整し集約する機能,第2に,綱領・政策の決定,さらにこれらの内容を盛り込んだ機関紙誌・パンフレットなどの発行やパーティ・講演会の開催などを通じて行う国民に対する政治的教育機能,第3に,政治的指導者を選択し国民に提示する機能,第4にR.ミューアが〈首相に巨大な権力を与えるのは彼が政党の党首であるからであり,内閣に統一を与えるのは閣僚が同一政党の党員であるからである〉と指摘するように,議会および政府活動に対する円滑化の機能(潤滑油的機能)などがあげられる。また政党制をその数により,二党制多党制一党制と分類することができる。二党制は,英米などアングロ=サクソン系の国々に多くみられる。多党制は,ヨーロッパの大陸国家や北欧の国々に多い。一党制は,第一次世界大戦を契機に流行した独裁政治とともに成立し,第二次世界大戦を通じてその勢力を発展させてきた。かつてドイツの国家社会主義ドイツ労働党・イタリアのファシスト党がそうであり,現在のソ連共産党・中国共産党のほかルーマニアなど東欧の各国共産党などが典型例であるように,一党制は独裁政治のもとで育つ政党制である。二党制多党制が民主主義体制のもとで採用されることはいうまでもない。デュヴェルジェの指摘のように,〈権力分立の程度は,憲法の条項よりも多分に政党制のあり方しだいで決まるものである。たとえ憲法が正式に明らかな権力分立を規定していたとしても,一党独裁の場合には,非常に厳密な権力の集中を持ち込む〉ものである。