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●聖職売買 せいしょくばいばい

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 キリスト教会および修道院の聖職者の地位やそれに付随する世俗財産を金品でやりとりすること。教会が腐敗した9〜10世紀以降,こうした金力でもって高位聖職につく慣行が一般化した。これに対し,腐敗した教会を内部から批判して刷新しようとする修道院改革運動がおこったが,その中心をなしたのが,僧侶の妻帯禁止と聖職売買の禁止を主な目標としたクリュニー修道院であった。1073年即位した教皇グレゴリウス7世は,このクリュニー派の改革運動に大きな影響を受け,いわゆるグレゴリウス改革に乗り出した。彼のねらいは教皇権の確立であり,そのため単なる金銭による聖職の授受だけでなく,当時ドイツで行われていた世俗権力(とくに皇帝)による聖職叙任をも聖職売買にあたるとして攻撃した。ここから聖職叙任権闘争は始まるが,ウォルムス協約(1122)以後も聖職売買は実際にはなくならなかった。