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●正史 せいし

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の歴代の王朝について紀伝体で書かれた歴史書。編年体歴史および別史雑史と区別していう。正史という名称は,隋書経籍志に初めて出てくるが,官撰・私撰の区別はしていない。正史の編纂は,唐以前はおおむね歴史家個人の著したものであったが,唐以後は政府が支局を開いて多くの史官を任命し,協力して編集するようになり,以後,慣例となった。何を正史とするかは時代によっても異なるが,現在では24史または25史を数える。史記・漢書・後漢書・三国志・晋書・魏書北斉書周書宋書南斉書・梁書・陳書南史北史隋書旧唐書・新唐書・旧五代史新五代史・遼史・金史・宋史元史・明史で,これに新元史(1919,民国8)を加えて二十五史と称し,中国史研究の基本資料としてきわめて重要である。

 版本としては,1927〜37年(民国16〜26)商務院書館が出版した百衲本が最も信頼されてきたが,新中国になってから標点本が中華書局から発刊され,諸書の異風を正した考勘記が各巻ごとに付してあって便利である。